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雨林植物中心とは?

雨林植物中心(Exotic Plants Center)とは1997年から2002年にかけて原宿に店舗を構えていた植物販売店と、その構成員達の総称である。

【結成背景】
時は裏原全盛期、アパレルや生活雑貨をメインとしたライフスタイル提案型ショップの開業を夢見たメンバー達は初めて買い付けに訪れた台南(台湾)にて熱帯植物の力強さと造形美に強い衝撃を受けた事が結成のきっかけであると当時の記録に残されている。

熱帯植物の-スニーカーやフィギュアに通じる-コレクション性の高さも相まって、彼らは完全に植物の虜となったようだ。

そして、この珍奇で美しい植物を収集し生活に取り入れる提案を日本に持ち込むべく、開業資金を全て植物や設備投資に費やして、当初の目的とは大きく逸脱したグリーンビジネスを原宿で開始する事となる。

『それぞれひとつのlife/それぞれが選んだplants』というコンセプト(※このフレーズは後に日本語ヒップホップカルチャーに多大なる功績を残した某アーティストに影響を与えたと言われている)に加えて、メンバー達が愛してやまないストリートカルチャーをふんだんに融合させた革新的なスタイルは本人達の想像以上に大きな反響を呼んだ。

当時はまだ浸透していなかったcozyなショップ空間設計と、概念としてはまだ余りにも早すぎた”暮らし系”の提案が、ブランド至上主義かつ、ともすれば画一的な原宿の雰囲気に食傷気味だった若者達を完全にグリップしたのだろう。
彼らは植物からインスパイアを受けたアパレルも数多く制作しており、その活動領域は音楽レーベルの設立やフードビジネスへと広がり、大きなうねりとなって存在感を増していくかと思われた。

【蒸発、そして伝説へ
】
しかし突如店舗は閉店し、そのままメンバー達も表舞台からぱったりと姿を消す事となる。

閉店理由は諸説語られているが、『メンバーが温室で大麻を育てており摘発されて獄中にいる』、『大手園芸メーカーからヘッドハンティングされて会社員になった』、『方向性の違いが生じ、東南アジア、南米、南アフリカに離散した』など、その真相は未だ定かではない。


しかしながら昨今の珍奇植物ブーム、その黎明期には彼らの暗躍があったとか、無かったとか…
彼らは日本の植物カルチャーのレジェンドとして、これからも語り継がれるべき存在なのだ。